生前にお墓を建てるのが流行っていると聞きましたがどうしてですか?
配偶者や子供たちに迷惑をかけないために、生前にお墓を建てる方が大変増えています。
生前にお墓を建てることを「寿陵」と言います。戒名や建立者の文字が朱色のお墓を見かけたら 、それが「寿陵」です。現在では、「寿陵」の占める割合が、70%以上の霊園もあります。
なぜ、生前にお墓を建てる方が増えたのでしょうか?
ひとつは日本が世界一の長寿国になったことにも関係があると思われます。かつての日本人は生きることに精一杯で、自分の死後を考える余裕もありませんでした。「寿陵」の増加は人々が来世を考えるゆとりを持ち始めたということで、豊かな文化の象徴でもあるのです。また、高齢化社会、少子化社会の到来で、亡くなってから妻や夫、あるいは子供たちに迷惑をかけないように、予め安眠の地を用意しておこうという方もおられます。さらに、仏教では自分の生前に予め死後の冥福を祈ったり、仏事をすることを「逆修」と言い、大変功徳の高い善行と説いています。「寿陵」は中国の古い書物にもある言葉で「たいへんめでたいお墓」ということです。
「寿陵」は節税になるんですか?
大きな節税にもなりますので、最近は「寿陵」を建てる方が増えています。
親が亡くなると子供は遺産を相続し、相続税を払うことになります。しかし、お墓は相続税の対象外です。ところが、親が亡くなってから建てるお墓の費用は相続の時点では課税対象の遺産に含まれていますから税金がかかることになります。しかし、「相続税法」の定めにより、墓地・墓石類の一切について税負担がありません。相続する場合も申告する必要のないものです。税法上も先祖供養を尊重しているからです。従いまして、生前にお墓を建てる「寿陵」は大きな節税にもなりえるのです。「寿陵」が増えている一因とも言えるでしょう。
墓地選びのポイントを教えて下さい。また、お墓はいつ建てればよいでしょうか?
静かで、明るい、東南向きの平坦地を選びましょう。建立は個人の自由です。
墓地は人間が最後にたどりつく安眠の地です。その意味から自分の好きな所に好きなようにお墓を建てたい、と思う人は多いかもしれませんが、そうはいかないのです。墓地や墓石の建立、遺体や遺骨の埋葬に関することは「墓地、埋葬に関する法律」で規制されているからです。墓地以外の場所に遺体や遺骨を埋葬することは許されていません。そこで、墓地選びのポイントですが、お墓は家運隆盛を招く辰巳の方位(東南向き)が良いとされています。また、墓参を考えれば、平坦地で明るく静かなところを基準に選びましょう。また、お墓を建てる時期ですが、法律にのっとって建てさえすれば、いつ、どんなお墓を建てようとまったく故人の自由です。もちろん、生前の建立でなければ死後できるだけ早い時期に建てたほうが、個人へのよい供養になることはいうまでもありません。何もない普通のとき(仏事を営まない日)に建てるのはよくない、ともいわれますが、何の根拠もありません。ただ、仏事を営む日に合わせて建てれば、そのとき関係者が一同に会するわけですから、ほかの日にわざわざお墓の開眼供養だけのために集まってもらう手間が省け、便利だということです。
お墓を購入するときに「永代使用料」という言葉を聞きますが、どういう費用ですか?
お墓は「使用する権利」を購入することで、その墓地の使用権は永代に亘って受け継ぐことができます。その権利を墓地使用権といい、その費用を「永代使用料」と呼んでいます。
承継者がいない場合は墓を購入できないのですか?
少子化社会ではお子様も身寄りもないという方々が年々増えています。お墓の承継者がいない場合は、通常の寺院、墓苑や一部の霊園では購入できないケースもあるようです。メモリアルパーク東金では、承継者のいないご夫婦でも安心してお求め戴けます。また、ご事情を事前にお話いただければ、永代供養墓のご提案を含めてご相談を承ります。
永代供養墓とはどういったお墓ですか?
墓参りをしてくれる人がいない方のために、霊園が責任を持って、永代にわたって供養と管理をさせていただくお墓のことです。
他の人と一緒の墓あるいは同じ納骨堂に納骨されることから、合祀墓、合同墓、合葬墓、共同墓、集合墓、合葬式納骨堂などとも呼ばれています。一般のお墓との違いは一度料金をお支払いすれば、その後管理費などの費用は一切かかりません。また、宗旨宗派は問われません。